学力別クラス編成についての疑問

橋下知事 大阪府立高校の学区制廃止を検討
「学区制の廃止も視野に、府立高校の多様化を進めていきたい」
http://sankei.jp.msn.com/life/education/080209/edc0802092036004-n1.htm

橋下大阪府知事:学力別クラス編成の導入を表明
「学力が違う生徒をみんな一緒に、先生が授業しろと言ってもできるわけがない」
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080209k0000e010056000c.html

高校の学区制廃止はいいと思うけど、小中学校の学力別もしくは能力別クラス編成について、これをやる意味が何なのか少しわからない。まず学力別クラス編成をしている学校としていない学校との学力差が認められるのかという点。実証データを基に学力別クラス編成をしている学校の方が学力が高いのならやればいいが、逆にしてない学校の方が高いのならやる意味が無というか、やっちゃダメだろと思んだけど。もしくは、学力による階級化を潜在的に刷り込むことにより、己の"能力"と社会的ポジションとを早期に小学生の段階から自覚させ、それ以上の"夢"を無限定に抱くことを諦めさせる、ある種のスキームなのか。それらなそうと説明しなくてはいけないと思うのだが。


あと高校から学力別"学校"編成になるのだから、何故、小学校からそれをやらないのかという疑問。つまり学校内の学力別クラス編成よりもさらに枠を広げて、学区内の学力別学校編成の方がより効率的な授業運営が施せると思うのだが。しかしこれは入試が行われるわけだ。公立の小中学校では入試が出来ないらしいので、結局学校内の学力別クラス編成ということで落ち着いているが、この路線を突き詰めていくと当然、学力別学校編成→入試選抜→受験という道は避けられないよううに思う。実際、高校からそうなるわけだから。