18度目の完封負け

今季18度目になる完封負けをした中日ドラゴンズ。軽く20を超える完封負けペースだ。この内容、順位を考えると打の最高責任者は普通クビが飛ぶ。既に8月中に落合の去就が決まる報道もされているので、落合の脳内でどういう戦略が練られているかわからないが、晩節を汚す最後になる可能性は高い。Bクラス終了になると通常勇退にはならない。むしろ長期に渡り常勝Aクラス戦力を前政権から借り上げ維持してきた落合政権の集大成でもあり、落合が構想し実現させた野球が今季に表れる訳である意味楽しみでもある。


落合に同情するところを探すと、和田と森野の不調だ。
和田は去年の打撃の中心選手だった。和田がいなければまともに得点できなかっただろう。森野和田と続く打線の中軸は落合の意図した通り働き、落合がメンテナンスして機能した。日本シリーズは敗れたが相応の契約も得られ来シーズンに向け連覇日本一の目標に向けスタート切った。その2人の不調が落合最終年の引き金を引くことになるとは皮肉だ。


落合信者の中にまともに外国人補強をしないフロントの怠慢を上げる者がいるが、昨シーズン開幕前から落合は外野レギュラーにセサル起用を決定していた。そのセサル、2割前後のアベレージで1軍と2軍を何度も行き来し、シーズン終盤は戦力から外れ帰国していった。そういう眼力の持ち主なのも事実だ。外国人に浪費された枠で若手が活躍し育成できたらと思うとやるせなくなるファンは多数いる。落合の中ではセサルやグスマンより劣る戦力と見られている悲しい野手たち。落合が関わらない投手陣は出来すぎな程に育ち、野手は全く育たない。この結果責任は重い。