大橋巨泉

週刊現代

そもそもWBCは、世界一など決めるものではなく、アメリカのプロ野球機構
のプロモーション(宣伝)であり、将来への投資として始めたイベントなのである。
理由はハッキリしている。グローバル化の進みつつある世界で、野球は余りにも
ローカル・スポーツだからである。極言すれば、北米、中米と北東アジアでしか
通用しないスポーツだ。

と言っている。


まあ至極正論なのだけど、イチローが口火を切るようにして王JAPANを鼓舞し、朝日も「世界一位」とか一面で踊っていた。あれは何だったのであろうか。イチローが所詮MLBのプロモ乃至前座という事を理解していなかった筈はないと思うのだけれど。もしかするとメディアに威勢良く出ることでイチロー自身の営業を兼ねていた可能性もあるかもしれない。日本向けの普段ほぼ野球に無関心な人向けに。
仮にイチローが怪我していたとして93年のワールドカップアジア地区予選の都並みたいになれるのか疑問だ。おそらくイチローもレギュラーシーズン絶望になってでもWBCに賭けるなんて思ってないだろう。ていうか、そんなWBC日本代表メンバー一人もいないだろうけど。