北朝鮮関連

21日の朝日の朝刊で「不信の広がり 核危機を深化」と題して
船橋洋一の「ザ・ペニンシュラ・エクステンション」という新著の妙録をお届けしているんですけど、改めて一連の流れを振り返ると、なんだかなーという感じだ。

2002年1月に悪の枢軸発言があって、同年の春にアメリカは北朝鮮の高濃縮ウラン開発に関心を深めた。
そして、9月17日に平壌宣言が挟まって、10月にケリー米国務次官補が訪朝した時、北朝鮮の姜錫柱第一外務次官は
「高濃縮ウラン計画を進める権利を持っているし、それよりももっと強力な兵器もつくることになっている」
と言ったらしい。


北朝鮮が核を本気でやろうとファイトし始めた時期、日本の核危機の重要度は低いというか、拉致一色だった。
なんだかなー。


主要プレイヤーが殆どアメリカ、中国、北朝鮮という感じで、日本て何?という、あーいたね、そういえば的な存在で悲しい。

悲しいのは金正日も同じで、オルブライト国務長官が2000年に訪朝した時、彼曰く「中国モデルに興味はない。それよりスウェーデン・モデルが面白いと思っている。タイは王制を維持しつつ、独立を保ち、市場経済を発展させている。タイ・モデルにも関心がある」と言ったらしい。