「お名前が、同定されないんですけど・・」
「ていうか、おまえ処女だろ」
「?」
「雌牛は肉体売春でもしてろよ。雌牛にコミュニケーション能力なんか必要ない。とっととここからうせろ。ブローカーUにお前」
牛に親しみを込めて「お前」と言ってあげるほど余裕はないし、言った自分に嫌悪を覚えて、痰を牛の顔面に吐いた。そんなことをしても気分は晴れない。もちろん牛面も牛面のままだ。
「この雌牛の糞スペックを送ってやるか」