児童ポルノ単純所持の波紋

児童ポルノの所持や購入は、道徳がどうとか、欲望がどうとかいうこととは無関係に、とりあえず暴力団やテロリストへの資金的援助と同列なので禁止するべきだ、という話になる。実際、いまアングラな児童ポルノを制作している連中が、かなり気合いのはいった犯罪集団であることは疑いない
http://www.hirokiazuma.com/archives/000368.html

現段階で既に児童ポルノ製作業者が"アングラ"化しているのに 単純所持規制することでそれら業者や組織がどれだけ撲滅するのか効果の程は疑問だが、単純所持を禁止する理由がアングラ業者犯罪組織撲滅にあるらしく、肯定せざるをえないとの事。

そんな単純所持規制ごときで現実的にどれだけの子供が救済されるのだろうか。別に自分はロリでも小児性愛者でもないしそういう人たちに何の情も抱かないが、単純所持規制で彼らがこの世から消え去る事はなく、彼らの需要に応えるべく業者や組織は現段階で違法にもかかわらず活動しているのだから、一体単純規制で何がしたいのかここに来てわからなくなる。


アングラ児童ポルノ業者組織を可能な限り現実的に撲滅したいのならば、単純所持規制するよりも児ポ対策として捜査費用を増やしたりするのが適当な措置なのではないだろうか。さらに販売の証拠が掴み難い場合などは販売目的の為の所持を認めればよいだけで、刑法175条はそれを認めている。

第175条 わいせつな文書、図画その他の物を頒布し、販売し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役又は250万円以下の罰金若しくは科料に処する。販売の目的でこれらの物を所持した者も、同様とする。

また、刑法175条においては当然のことながら単純所持は規制されていない。しかし175条違法コンテンツを販売している業者組織撲滅を理由に単純所持規制が言われることは無い。これはおかしい。これらの需要は明らかに非合法なアングラ組織を支援している。(例


ぼくたちの社会では、欲望は裁けないことになっているからだ。殺人の欲望と殺人の行為のあいだには無限の距離がある。同じように、児童との性的な行為は犯罪でも、児童への性的な欲望そのものは犯罪ではない。この原則は動かせない。
http://www.hirokiazuma.com/archives/000368.html

公権力は一般人の性的ファンタジーに介入できないということだろうが、結局単純所持規制は児童ポルノ所持→逮捕→取調べで性的ファンタジーを暴く→世間に晒されキモがられるという、なんだかなーという事で正義が完遂されたと勝手に思われて終わるのではないだろうか。しかもロリファンタジーを世間に暴かれた真人間は自殺するぐらいしか道は無いんじゃなかろうか。


現実的に児ポコンテンツを単純所持していて逮捕され有罪判決を受けたその人はその後、どうするのであろうか。おそらくほったらかしにされる以外ないのではないか。日本の場合逮捕というだけで社会的信用のダメージは計り知れないのに児童ポルノ所持というのではダブルパンチである。おそらく親族や勤め先や友人関係から全て絶縁されて、最終的に新たな犯罪予備軍を作っていってしまうような気がしないでもない。もしくはまあ、自殺してもらうというプレッシャーをかけていくしかないんでしょうか。