規範意識育成 ピークより2割減
子供たちの規範意識を高めるため、和歌山県警が小中学校に警察官らを派遣し、紙芝居を使って授業をする非行防止教室が効果をあげている。過去の少年事件を参考に、対象を小学2年と5年、中学1年の3学年に絞った。社会ルールに焦点をあてた取り組みは全国でも珍しく、県内の少年非行件数はピークより約2割減少。現在では県内の4割の小中学校が取り入れる人気教室になっているという。
県警が教室をスタートさせたのは平成14年。それまで年間800件ほどだった少年非行件数が13年から14年にかけて急増し、1000件を突破。「幼いうちから子供たちの規範意識を育てなければ非行は後を絶たない」と危機感を抱いた県警が企画した。
しかし、派遣できる警察官の数が限られているため、全学年を対象にするのではなく、これまでの少年事件などを参考にキーポイントとなる学年に対象を絞り込み、効果的に非行の芽を摘む作戦を立てた。
小学1年はまだ学校に慣れない部分が多いため、社会のルールを認識し始める小学2年を対象に。次は、思春期に差し掛かり、友人関係やいじめなどさまざまな問題で悩みを持つようになる5年生。さらに小学校を卒業して環境が激変し、少年非行に走る可能性が高くなり、刑事罰の対象になる前の中学1年生をターゲットにした。
教室では、学年別に4枚の紙芝居を使って授業を展開。小学2年用のテーマは「人のものを盗る」で、友達の家を訪ねた主人公がゲームソフトやおもちゃを自慢され、うらやましくなるというストーリー。先生役の警察官が「ほしいものがあったらどうするの」などと児童に質問し、児童の考え方や思いを聞く。
授業終了後に、「今まで悪いことをしたのを友達にいっぱい謝った」などと心の変化が表れる児童も多いという。
こうした活動が奏功し、16年まで右肩上がりだった少年非行の数は減少に転じ、ピーク時の約1200件から17、18年は1000件程度になった。県警少年課は「非行数の減がすべてこの授業の効果といえないかもしれないが、今後も学校との連携を強化したい」としている。    8月29日21時44分配信 産経新聞

全体の少年の人数が減れば非行少年の人数も減るだろう事は非行少年でも思いつくだろうに、それらに関する数値は記されていない。
警察の紙芝居とかいって、本当に警察の限界を表していると思いますね。「子供たちの規範意識を高めるため」とか、完全に安倍が使ってる用語なんですけど、警察が民間の師弟に教える規範に違和感ないんですかね。警察ってどういう機関よ。警察が心の変化を促すってすごいね。その「規範」を網羅する全体系を知りたいですね。







明日はこれ

サッカー「クラブ狩り」暴行、中3男子5人逮捕
 Jリーグ選手を多数輩出した東京都町田市のサッカークラブ所属の中学生に「クラブ狩り」と称し、殴るけるの暴行をしたとして、警視庁少年事件課は傷害の疑いで、同市の中学3年の男子生徒5人を逮捕した。被害者は全員中学3年のレギュラーで、身体能力も高かったが、「傷害を起こすと公式戦に出場できなくなる」と一切手を出さなかったという。
 調べでは、5人は5月8日午後9時ごろ、町田市に隣接する神奈川県相模原市の公園に練習帰りのクラブ員7人を連れだし、「おれらを見て笑っただろう」と因縁を付けて一列に並ばせ、殴るけるした疑い。7人は顔や腹に3〜10日のけが。
 5人は地元の不良グループで、日ごろから「クラブ員が自分たちの悪口を言っている」と思い込んでいたという。
 同クラブは小中学生ら700人が所属する名門で、Jリーガー16人を輩出。被害者らも全国大会の常連で、「反抗したり逃げるとエスカレートし、クラブ全体に迷惑になると悔しさを堪えた」と話している。8月29日12時51分配信 産経新聞