高校生ビンタ事件TVコメンテーターたちの見解

9/6(木)ムーブ!
夕刊パラパラのコーナー 毎日新聞記事の「乗車マナーの悪い高校生を平手打ちした神奈川県警巡査長が逮捕された事件で、巡査長を擁護する市民の声が殺到した件」についてムーブ!コメンテーターたちの見解。http://www.nicovideo.jp/watch/sm996906


大谷昭宏「この市民は健全な反応してると思いますよ。
残念ながらこのお巡りさんね、ちょっと酔っ払ってたんですよ。
酔っ払っていたとはいえこの少年たち何やったかっつったら、
ライターのしかもピストル型のライターで、電車の中ボンボン火を噴かしていたわけでしょ。それ見て警察官が横にいて注意・・・

宮崎哲弥「しかも乗客を威すようなことやってたんだよ」

大谷昭宏「それを見て警察官が止めるのは当たり前の話であって、言う事きかなければ平手打ち一発殴るとか、押さえ込めばよかったんですよ。だから逆に言えばこの巡査長(少年を)逮捕しちゃえばよかったんですね。」

橋本徹「でもね世間の声って本当に重要で、電話のなかで、300件でしょ。(光市母子殺害事件弁護団メンバーへの懲戒請求)3900件の世間の声ていうのは聞かないといけないと思いますよ」


番組は6時前に終わり、コメンテーターたちは事件の詳細を知らずにフレームアップする役割を果たしてしまったようだ。


その日の夜23時33分読売新聞の記事で事件の印象が一変する。

再会見は、巡査長が逮捕された翌日の5日に続くもので、西村昇監察官室長が行った。西村室長は「高校生は駅員らに注意を受けて素直に従っていた。巡査長はいきなり高校生の髪の毛をつかんで殴った」と説明。高校生の母親からも「事実関係が間違って伝えられている」と苦情が寄せられているとした。

 県警によると、高校生は4日夜、横浜市旭区の相鉄線二俣川駅で、普通電車の中からホームに向けて拳銃型のライターを撃つまねをした。車掌らが注意し、高校生は「分かりました」と従い、ライターをカバンにしまった。隣の車両からその様子を見ていた巡査長は、高校生が友人と談笑しているのを「反省していない」と思い込み、次の駅で降りた高校生を呼び止め、髪の毛とカバンをいきなりつかみ、「カバンの中のものを出せ」と顔を殴った。この間、高校生は反論しないで黙っていた。

 県警は「巡査長の行為は警察官として許されない行為。注意したというより、因縁をつけて殴った状況で、巡査長の行動を正当化する見方に戸惑いを感じる」としている。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070906it12.htm?from=navr


さらに、J-CASTニュース

乗客は少なく、車掌の証言によると、高校生がいた車両は誰もいなかった。電車は急行待ちをしていたが、ホームにもほとんど人がいなかったという。
http://www.j-cast.com/2007/09/07011112.html

宮崎哲弥「しかも乗客を威すようなことやってたんだよ」

どうやら威す乗客はいなかったらしい。

電車内でライターで悪ふざけをした高校生を殴り、けがをさせたとして、神奈川県警大和署の小磯慶洋巡査長(33)が傷害の現行犯で逮捕(その後釈放)された事件で、巡査長の行為を「よくやった」などと支持し、逮捕に同情する電話やメールが6日夕までに2000件以上も県警に寄せられたことが分かった。
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070907-252480.html

そして警官支持の声が2000件超す勢いのなかで、橋本徹「でもね世間の声って本当に重要」として、光市事件弁護団懲戒請求をした世間の声とかぶせているのだが、世間の声って実は単なるイナゴなのではというオチに変化してしまった凄い瞬間であった。